水メジャーの社員が内閣府の政策調査員に

そればかりではなく、不透明な問題も持ち上がった。そのひとつが上記の福田氏の突然の辞任であり、
もうひとつがヴェオリア社の女性社員が内閣府の「民間資金等活用事業推進室」に政策調査員として
2017年4月1日から2019年3月31日までの予定で出向していることだ。

ヴェオリア社はフランスの多国籍水処理企業で、世界で上下水道の民営化を扱って成長してきた。
この出向者の任期はまさに水道民営化のための審議の期間に重なっている。
これを明らかにしたのは11月29日の参議院厚生労働委員会で社民党の福島瑞穂参議院議員。

「もっともこの法案で利益を得る可能性のあるヴェオリア社、水メジャーですよね。
まさにその担当者がPPP推進室にいる。これって受験生が採点者になって、
自分の答案をこっそり採点しているようなものではないですか」

また福島氏は12月4日の参議院厚生労働委員会で、PFI法改正案が審議された2018年6月12日
参議院内閣委員会で当該女性職員が大臣の補佐をしていたことを暴露した