ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは、セオリーなど傘下の7ブランドで、2020年までにモヘアの使用をやめる方針を決めた。7日にホームページで発表した。

 モヘアはアンゴラヤギの毛から作る高級素材で、動物愛護団体が残虐な方法でヤギの毛を採取していると訴え、アパレル企業などに使用をやめるよう働きかけていた。同社広報は「動物愛護の観点から決めた。グローバル展開する企業として、原材料調達で最善を尽くすことが責務だと考えている」としている。

 ファッション業界では、毛皮や革などの使用を見直す動きが相次いでいる。フランスのシャネルは、ワニやヘビ、トカゲやエイの革を製品に使わない方針を決めた。不使用とするのは、家畜以外の革で「エキゾチックレザー」と呼ばれるもの。ファッション部門の社長、ブルーノ・パブロフスキー氏が3日ニューヨークで明らかにした。同社の倫理基準を満たす方法で高品質の革を調達することが困難になっているためとし、「次世代の最高級の製品を生み出す機会につなげる」とのコメントを出した。

12/7(金) 16:38
読売新聞
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