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OPEC ロシアなど非加盟国と減産協議
2018年12月7日 23時16分

原油を減産する方向で調整を進めているOPEC=石油輸出国機構は、7日、協力関係にあるロシアなど非加盟の産油国と会合を開き、減産の具体的な規模について協議しています。

主な産油国で作るOPECと、ロシアなど非加盟国の会合は、7日、オーストリアのウィーンにあるOPECの本部で、日本時間の7日夜11時ごろに始まりました。

市場では、産油国が生産を増やしてきたことや、景気の先行きに懸念があることなどから、原油が余るとの見方が強まっていて、国際的な原油価格はことし10月のピーク時より、大幅に値下がりしています。

このためOPECは高値での維持を目指そうと前日の6日に開いた総会で、来年、原油を減産する方向で調整を進めました。

ただ、アメリカの経済制裁ですでに原油の生産量が減っているイランが減産の対象から自国を外すよう求めていることや、OPECと協力関係にあるロシアが大幅な減産に消極的な姿勢を示していることなどから、6日の総会ではOPECとして、減産の具体的な規模を打ち出すには至りませんでした。

OPECは、非加盟国との会合でロシアなどと協調して減産する具体策の合意を目指していて、産油国がどの程度の規模の減産を打ち出すかが焦点となっています。