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2018年12月12日 / 07:37 / 8時間前更新
アングル:ポンド予想変動率が急上昇、英国民投票以来の水準
[ロンドン 11日 ロイター] - ポンドを取引するトレーダーは今年、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る報道に振り回されてきた。直近では、離脱案を巡る英議会の混乱により、ポンドとユーロの1カ月物インプライドボラティリティー(予想変動率)スプレッドが、ブレグジット(英のEU離脱)の是非を問う国民投票が実施された2016年6月以来の大きさとなっている。
11日には、メイ首相の与党・保守党党首としての信任投票実施に必要な議員の書簡が十分に集まったとの報道を受け、ポンド/ドルは一時1年8カ月ぶりの安値となる1.25ドルに下落した。
ポンド/ドルはこの日の高値からの下落率が1%を超え、主要通貨としてはかなり急激な振れになった。ところが10日はもっとひどく、日中の変動率は2%と、トルコリラやインドルピーなど並みに不安定化していた。
コメルツ銀行の外国為替ストラテジスト、ウルリッヒ・ロイヒトマナン氏は「今年に入ってゆっくりと上昇してきた(ポンドの)ボラティリティーが、ここにきて急に跳ね上がった。一部のトレーダーには奇妙に思えるかもしれないが、この通貨は現在、極めて慎重に取り扱う必要がある。ポンドのボラティリティーは100年間の眠りから覚醒したのだ」と述べた。
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