毎日新聞 2018年12月13日06時30分(最終更新 12月13日06時30分)

NTT東日本のインターネット回線サービス「フレッツ光」の契約者から「オプション契約を結んでいないのに利用料が引き落とされている」との苦情が相次いでいる。
3月以降に46件あり、同社は計約15万円を返金した。同社は、販売代理店の「USEN NETWORKS」(UN、東京都品川区)が顧客の了承なしに契約したと判断し、UNに再発防止策を取るよう指導したという。

NTT東によると、問題になっているのは夜間・休日もトラブルに対応する「24時間出張修理オプション」(一部を除き月額3000円)。電話で客の承諾を得て、契約内容を記した書類を送付することになっている。
ところが、書類送付後に「契約した覚えがない」との苦情が相次いだ。

東京都内の飲食店には9月にUNから勧誘の電話が入った。応対した女性店員が「忙しいので切ります」と断っても同社の担当者は一方的に説明を続け、店員は「もう結構です」と電話を切ったという。

だが、11月にサービスを申し込んだことを知らせる案内が届き、無断契約が発覚。男性店主がネット回線の利用料と一緒に引き落とされたオプション利用料の返金を求めたところ、NTT東が応じたという。
店主は「詐欺まがいの行為。NTT東がしっかりと代理店を指導すべきだ」と憤る。

無断契約が相次いだことを受け、UNは11月、書類を送付後に電話で契約の意思を確認するようマニュアルを改めたという。

毎日新聞の取材にUSEN―NEXTホールディングスは「お客様からのご意見を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」と回答した。
NTT東は「改善されない場合、(UNとの)契約解除も検討する」としている。【松本惇】

https://mainichi.jp/articles/20181212/k00/00m/040/266000c