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首相 北方領土元島民と面会「双方受け入れ可能な解決策を」
2018年12月18日 19時40分北方領土

来年1月にも行われる見通しの日ロ首脳会談を前に、安倍総理大臣は、北方領土の返還運動に取り組む元島民などと面会し、双方が受け入れ可能な解決策を見いだすという決意で交渉を進めたいと述べ、北方領土問題を含む平和条約交渉の進展に決意を示しました。

安倍総理大臣は18日夕方、総理大臣官邸で北海道の高橋はるみ知事や北方領土の返還運動に取り組む元島民でつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」の代表など9人と面会しました。

この中で高橋知事は、領土問題の早期解決に向けた強力な外交交渉の推進や元島民による墓参のさらなる改善、それに共同経済活動を通じた両国の信頼関係の醸成などを求める要望書を安倍総理大臣に手渡しました。

これに対し、安倍総理大臣は「双方が受け入れ可能な解決策を見いだすという決意で交渉を進めていきたい。私とプーチン大統領との間で、この問題を必ず解決する」と述べ、北方領土問題を含む平和条約交渉の進展に決意を示しました。

面会のあと高橋知事は記者団に対し「戦後1ミリも動かなかった問題解決に向けて現実的かつ着実に進めてほしい」と述べたほか、居住者連盟の脇紀美夫理事長は「四島から強制的に引き上げさせられたとの思いの中で、『四島の返還をさらに進めてほしい』とお願いした。総理はわれわれの思いは十分承知してくれていると思う」と述べました。