静岡検察審査会は、富士署に留置していた女性に重傷を負わせたなどとして特別公務員暴行陵虐致傷などの疑いで告訴された富士署員三人を不起訴とした静岡地検の処分を、十八日付で不当と議決した。
地検は再捜査する。

議決によると、署員は三人とも女性。
二〇一四年三月、留置していた女性に全裸になるよう求め、衣服の一部を自分たちで脱がせたとされる。
署員の一人は、女性が指示に従わなかったことに憤り、右腕をつかんでひねり上げ、三カ月の重傷を負わせたなどとされる。

女性は一七年六月、告訴したが、静岡地検は「嫌疑なし」として十二月に不起訴にした。
審査会は不起訴不当と判断した理由を「(署員の)動向が捜査記録上定かでなく、当日の確証が得られない」としている。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2018122202000092.html