16億円「使途」に関する文書、残されず
http://www.news24.jp/articles/2018/12/28/07412956.html

日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者が特別背任の疑いで再逮捕された事件で、ゴーン容疑者が日産の子会社から知人に振り込ませた、およそ16億円について、
「使途」に関する文書が残されていなかったことがわかった。

ゴーン容疑者は、日産に付け替えた投資の権利を自らの資産管理会社に戻す際に協力した知人に、日産の子会社から、およそ16億円振り込ませた疑いがもたれている。

関係者によると、この知人はサウジアラビアの著名な実業家のハリド・ジュファリ氏だったことがわかった。

ジュファリ氏は、サウジアラビア有数の実業家で、自動車やエネルギー関連、公共事業に幅広く投資を行うなど、サウジアラビアの経済界に精通しているという。

また、ジュファリ氏に対しては、日産の子会社から「販売促進費」の名目で支出されていたが、支払われた16億円の「使途」に関する文書が全く残されていなかったという。

特捜部は、ゴーン容疑者が、海外の子会社が裁量で支払うことができる「経費」を装ったとみて調べている。

http://www.news24.jp/images/photo/2018/12/28/20181228-113929-1-0003.jpg