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 だが人気の裏で近年、密輸が増えているという。東南アジアなどに
生息するコツメカワウソは国際自然保護連合(IUCN)の
レッドリストで絶滅の恐れがある危急種に指定。

ワシントン条約で国際取引が規制され、輸入には輸出国の許可が必要だ。
 野生生物の取引を監視する国際NGO「トラフィック」によると、
2007〜17年に摘発されたカワウソの密輸では少なくとも52匹が
日本向けで、うち39匹は16年以降の取引だった。
国内では1匹80万〜160万円ほどで売られているという。

 警視庁は18年10月、タイからコツメカワウソの子ども3匹を
密輸したとして、外為法違反(無承認輸入)容疑で男2人を逮捕した。
他にも密輸情報があり、捜査を進めている。

 コツメイトには同年5〜6月、カワウソの取引を持ち掛ける
電話などがあったが、「タイからの密輸」と明かされ、応じなかった。
代表の長安良明さん(50)はペットショップなどにいるカワウソには
密輸されたものもいると指摘する。「カワウソ欲しさに怪しいものを
買ってしまうことが一番の問題」と警鐘を鳴らす。