焼津市は七日、子育てに関する行政情報の問い合わせに人工知能(AI)が自動で答えるサービスを始めた。日中忙しい共働き世帯に配慮し、二十四時間いつでも利用できる。市によると行政サービスに導入するのは県内初。
利用者はスマートフォンのアプリ「LINE」かパソコンで利用できる。質問を画面に入力すると、AIが言語を解析して返答する。各種手続きや支援制度の紹介、休日当番医の案内など幅広く対応する。
システム構築を委託した専門業者のノウハウを生かし、AIには「よくある回答」として約四百件の回答を登録。運用当初は50%程度の正答率を見込んでいる。うまく回答を導き出せなかった事例を業者が分析し、AIに再学習させることで、二月末には80%まで上げたい考えだ。
子どもの発達に関する悩み相談など、職員が個別に対応すべき内容の場合、AIが各種相談窓口を表示して職員への相談を促す。市担当者は「AIと職員で業務をすみ分けし、職員が対応すべき部分の体制強化につながれば」と期待する。(佐野周平)
中日新聞 2019年1月8日
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20190108/CK2019010802000101.html