都心の1等地の売買をめぐって地面師グループが逮捕された事件で、先月、フィリピンで身柄を拘束された主犯格の1人でカミンスカスと姓を変えた小山操容疑者について、現地の入管当局が国外退去の処分を決めました。小山容疑者は11日にも日本に移送され、その後逮捕される見通しです。

おととし、東京・品川区にある2000平方メートルの土地の売買をめぐって、積水ハウスが63億円をだまし取られた事件では、地面師グループの16人が逮捕されています。

主犯格の1人で、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者は、去年10月にフィリピンに逃亡したあと、先月、首都マニラで身柄を拘束され、入国管理局の施設に収容されていました。

その後、入国管理局や現地の警察などが、小山容疑者の逃亡中の足取りや、フィリピンで犯罪行為がなかったなどを調べていましたが、調べが終わったため、入国管理局は10日小山容疑者を国外退去処分にすることを決めました。

入国管理局の関係者によりますと、小山容疑者は身柄を拘束された際に、円や、ユーロ、それにフィリピンの通貨ペソでおよそ300万円分を所持していて、逃亡中は歓楽街のホテルや知人の家などに滞在していたということです。

小山容疑者は11日にも日本に移送され、その後逮捕される見通しです。

63億円詐取の“主犯格” フィリピンで拘束の男 あすにも日本へ
2019年1月10日 21時08分