JIJI.COM 2019年01月10日21時42分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011001289&;g=soc

 生後1カ月の長男の頭を激しく揺さぶるなどの暴行を加え、脳機能障害により半年後に死亡させたとして、
神奈川県警捜査1課は10日、傷害致死容疑で同県厚木市に住む配送業の男(26)を逮捕した。
男は「強く揺さぶり、死亡させたことに間違いないが、殺意はなかった」などと話しているという。

 逮捕容疑は2016年12月中旬ごろ、自宅アパートで長男に暴行し、
「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS)により、17年6月13日に死亡させた疑い。

 同課によると、16年12月17日、長男がぐったりしている様子に気付き、男と当時未成年だった妻(20)が病院に搬送。
硬膜下血腫などの症状があったため、病院が虐待を疑い、児童相談所に通報した。

 県警によると、児相から同月19日、厚木署に「虐待の可能性がある事案」として連絡があったが、
同署が県警本部への報告を怠り、両親の事情聴取などの着手が遅れたという。
長男が入院して安全確保されていたことや、SBSの事件化が難しいことから判断を誤ったとしている。