北九州市の指定暴力団、工藤会をめぐる動きが慌ただしい。途絶えていた繁華街の「夜回り」を復活させ、その主導役の組長を首脳級幹部に登用した。
一方で本部事務所が市に差し押さえられ、拠点を失う可能性も出てきた。トップで総裁の野村悟被告(72)の逮捕から4年余。国内唯一の特定危険指定暴力団はどこへ向かうのか。

 「夜回りするぞ」

 捜査関係者によると、2018年6月上旬、傘下組織の古参組長(71)の発した号令で「伝統行事」がよみがえった。この組長ら7人は6月中旬、北九州市・小倉などの繁華街を練り歩いたという。

 工藤会関係者によると、夜回りは約20年前に始めた。

 数十人の組員を、それとわかる…

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工藤会の「夜回り」復活 健在アピールか半グレ対策か
有料記事
緒方健二
2019年1月10日21時49分
https://www.asahi.com/articles/ASM143SR0M14TIPE01M.html

【福岡】指定暴力団「工藤会」、本部を売却意向…滞納の税支払い後 現在は北九州市が差押さえ中
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1547080331/