大阪産業大学柔道部で体罰か 当時のコーチを書類送検
2019年1月10日 15時06分
大阪産業大学の柔道部で、練習中に部員の手首を木の棒で殴り後遺症が残る大けがをさせたとして、警察は当時、コーチをしていた24歳の男子大学生を傷害の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、大阪・大東市にある大阪産業大学の柔道部でコーチをしていた24歳の男子大学生で、捜査関係者によりますと、去年6月、練習中に19歳の男子部員の手首を長さ1メートル余りの木の棒で殴り大けがをさせたとして、傷害の疑いが持たれています。
大学などによりますと、男子部員はけがをしたあとおよそ1か月間入院して3回の手術を受けましたが、現在も右手の指にしびれが残る状態で、リハビリ中だということです。
捜査関係者によりますと、調べに対し「注意したが態度が悪かったので尻をたたこうとしたら手首にあたった」などと話しているということです。
元コーチの男子大学生は別の大学に通っていて、大阪産業大学では、ほかの柔道部員にも体罰をしていたとして去年9月にコーチを解任しています。
大阪産業大「深くおわび」
柔道部の元コーチが書類送検されたことを受けて、大阪産業大学は「各方面に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今後は健全な運動部運営の確保に努めるとともに、被害にあった学生のケアと再発防止に取り組んで参りたいと思います」とコメントしています。