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新日鉄住金 新社長に橋本英二副社長就任へ
2019年1月10日 16時32分

鉄鋼メーカー最大手の「新日鉄住金」は、橋本英二副社長がことし4月に社長に就任する人事を発表しました。

それによりますと、新日鉄住金は10日、臨時の取締役会を開き、ことし4月1日付けで進藤孝生社長が会長に就任するとともに、橋本英二副社長が社長に昇格する人事を決めました。

橋本氏は熊本県出身の63歳。昭和54年に当時の新日鉄に入社し、常務執行役員などを経て、3年前に代表権のある副社長となり、現在はグローバル事業を担当しています。

新日鉄住金は日本発祥の鉄鋼メーカーであることを海外でも明確にするため、ことし4月1日に社名を「日本製鉄」に変更することにしていて、これにあわせて新しい経営体制をスタートさせ、国際競争力を一段と強化したいねらいがあります。

橋本氏「常に世界のトップレベル企業に」

新日鉄住金の社長に昇格する橋本英二副社長は10日午後、東京 丸の内の本社で開いた記者会見で「当社の技術、コスト、グローバル展開力の3つをさらに充実させ、常に世界トップレベルの企業にしたい」と抱負を述べました。

また、アメリカと中国の貿易摩擦が激しくなっていることに関連し、「2国間のあつれきが多方面に広がり、鉄の実需レベルを押し下げるような局面に入りつつある。ただ、新興国市場、特にインドでの需要は確実に伸びると見込まれるので、経営資源をつぎ込み、国際競争に勝ち残っていく所存だ」と述べました。

一方、4月に会長となる進藤孝生社長は、橋本氏を後任の社長に選んだ理由について、「営業全般を幅広く経験しているうえ、海外事業の経験も豊富だ。国内外の顧客や海外の主要鉄鋼メーカーのトップと広く濃い人脈を形成しており、当社の戦略を実行するにふさわしい人物だ」と述べました。

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