金沢vs名古屋というのは、地域対比のネタとしては有能だと思う。
地域対立工作ガーと切り捨てるには惜しい。

どっちも、江戸時代、全国にその名を轟かせた大藩の巨大城下町。
そして京都からの距離が比較的近く、京文化の影響を多大に受けつつも、
地元文化のベースは近畿とは異質。

ところが、どっちも、それぞれ別の場面で「どうしてこうなった?」と言わざるを得ないような面を抱えてる。
金沢は、明治維新以降、(相対的な)都市規模では衰退転落の一途。
未だに政令市にすらなれない。産業基盤も脆弱で、WW2の米軍すら爆弾がもったいないとスルーするぐらいw

他方で名古屋は人口や産業振興では文句なし。江戸時代には三都最弱の京都にすらトリプルスコア未満だったのに、
大正時代にはすでに3大都市に名乗りを上げてる。確変的発展と言ってもいい。
ところが、大藩の城下町だったにもかかわらず、文化観光がからきしダメ。
江戸時代の文化はどこへいったのか?というほどの無機質な産業都市で、仕事と乗り継ぎ以外で訪れる人はいない。