イベントサークルを辞めようとしたメンバーに現金を支払うよう脅したとして、警視庁麻布署は10日までに、
恐喝の疑いで日本大学4年村尾光康容疑者(21)と、兄で自称会社経営者の村尾翼容疑者(25)ら男3人を逮捕した。
麻布署によると、翼容疑者は複数の大学の学生らが集まるイベントサークル「TL」の会長で、光康容疑者らは幹部。
退会を申し出た他のメンバーにも現金を要求していたとみられる。3人は「脅すようなことはしていない」などと容疑を否認している。

逮捕容疑は2017年9月6日、東京都新宿区の事務所で、サークルの退会を希望した男性(20)を「新しいメンバーの勧誘か、
勧誘ノルマの代わりに金を支払わないと辞められない」などと脅し、現金約35万円の借用書を書かせた疑い。
光康容疑者はサークルの元メンバーの首を絞めてバッグを奪ったとして、麻布署に昨年11月に逮捕されていた。

詐欺事情通は「ネットワークビジネスと投資詐欺ビジネスと、昔ながらの学生のパーティー券商法の組み合わせですね。
(学生たちは)このサークルに入って、起業ブームでビジネスと錯覚して、ステータスを得ようと悪あがきするのですが、枠組みが出来上がっているから、
下働きの働きアリでしかないことに気づかない学生が犠牲になってしまいます。“上納金”を取られるだけで、ヤクザよりたちが悪いかもしれません」と語る。

また、この事件は日大の受験者数にも負の影響を与えたといわれる。大手進学塾の関係者は「日大は志願者が激減し、前年比2割減とみられてますが、それどころではないかも。
アメフットの悪質タックル問題に加え、このサークルの悪事が11月に報道されました。
アメフットは体育会なので一般志願者は無関係ですが、サークルがネットワークビジネスもどきということで、
日常のキャンパスライフに不安を持った志願者が回避したのが大きかったでしょう」と指摘している

http://news.livedoor.com/article/detail/15859797/
2019年1月11日 17時0分 東スポWeb