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「60年に一度の周期で花をつける」という言葉とともに、ツイッターに投稿されたのは2枚の花の写真。そこには竹の花だと書かれていました。かつて、竹が花を咲かすことは、不吉なことが起きる前兆とも言われていました。その不思議な花について調べました。(ネットワーク報道部記者 管野彰彦)

・実家の裏山に咲いていた

https://i.imgur.com/f9HtWdE.png
写真を投稿したのは、山梨県でクライミングの体験ができる施設を運営している山森政之さん(45)。

滋賀県にある実家の裏山で、去年の10月ごろに竹に花が咲いているのを家族が見つけ、送ってきてくれたそうです。

山森さんも家族も実際に見たのは初めてで、意外と知らない人が多いのではないかと思い、今月10日に投稿したといいます。

すると、「初めて見た」といった感想が多く寄せられ、わずか1日でリツイートは5000を超えて話題となりました。

・これは花なの?

そもそも竹の花を見たことがないという人も多いと思います。この写真は実際のところ竹の花なのでしょうか?

竹の生態などに詳しい京都大学大学院地球環境学堂の柴田昌三教授に画像を見てもらったっところ、「竹の花であることは間違いない」とのことでした。

少しわかりづらいですが、稲のような細長い部分の一つ一つが花で、この部分を「花序」と呼ぶそうです。竹はイネ科の植物なので、こういった形が多いのだそうです。

ただ、画像だけでは種類などまでは判別できないとのことでした。

・60年に一度、120年に一度

そして、やはり気になるのは60年に一度、咲くという記述。こちらは本当なのでしょうか?

こちらも竹に詳しい東北大学大学院農学研究科の陶山佳久准教授に聞きました。

https://i.imgur.com/c5fLrEV.png
「竹は通常、一生に一度花を咲かせ、その後、枯れてしまいます。竹は寿命が長いので、その間隔が60年に一度とか、120年に一度などと言われているんです」

ただし、あまりにも期間が長いため、開花の時期を記録した研究は少なく、モウソウチクという竹で67年という記録が残されているほか、マダケではおよそ120年と言われているものの詳しいことはわかっていないそうです。



不吉の前兆か神秘か?竹は60年に一度花を咲かす
2019年1月11日 19時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190111/k10011775381000.html