コロンブスがカリブ海諸島で指揮した行き当たりばったりの大虐殺は、
「黄金探し」を使命としたスペイン海軍によって体系化され、
あらゆる部族の子供以外のインディアンが、3カ月以内に一定量の黄金を差し出すよう脅迫された。

金を届けたインディアンには、「スペイン人に敬意を表した」という証しとして、
その男女に首かけの標章が贈られた。
金の量が足りなかった者は、男だろうと女だろうと手首が斬り落とされた。

コロンブスらスペイン人が運び込んだ疫病は、栄養失調となったインディアンたちの弱められた身体をより激しく蝕んだ。
そしてコロンブスたちと同じく、スペイン軍は面白半分に男を殺し女を犯す楽しみを決してやめなかった。