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ベルギー漫画「タンタン」誕生から90年、映画続編の臆測も広がる
2019年1月10日 22:18 
発信地:パリ/フランス [ フランス ベルギー ヨーロッパ ]

【1月10日 AFP】ベルギーの漫画家エルジェ(Herge)氏が手掛けた「タンタン(Tintin)の冒険」シリーズが、10日で誕生から90年を迎えた。

 少年記者タンタンは1929年1月10日、ベルギーのカトリック系保守紙「20世紀(Le Vingtieme Siecle)」の子ども向け増刊号「プチ20世紀(Le Petit Vingtième)」に初登場。

 タンタンシリーズの出版社カステルマン(Casterman)によると、新刊が近く出版される予定だという。

 また新作映画の話も進んでいる。監督は『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』でメガホンをとったピーター・ジャクソン(Peter Jackson)氏、タンタンを初めて米ハリウッド(Hollywood)で映画化したスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏がプロデューサーを務める予定だ。

 タンタンのハリウッド続編をめぐっては、1938年のナチス・ドイツ(Nazi)によるオーストリア併合を同年に風刺したとされる「オトカル王の杖(King Ottokar's Sceptre)」と、1956年の作品「ビーカー教授事件(The Calculus Affair)」を組み合わせた内容ではないかとの臆測が出ている。

 しかしジャクソン監督は、次作のテーマについて口を固く閉ざしており、「良いストーリーがあまりにたくさんあるので、自分のフィーリングに委ねたい。非常に多くの選択肢があり、現時点では方向性も明かせない」としている。(c)AFP/Taimaz SZIRNIKS / Fiachra GIBBONS