【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は十一日、メキシコ国境の壁建設費を、議会の承認を経ずに大統領権限で賄う国家非常事態宣言について「現時点でやるつもりはない」と述べ、野党民主党に議会で予算を可決させるよう求めた。
壁建設費を巡る与野党の対立は依然として解消されないまま、連邦政府機関の一部閉鎖は十二日に二十二日間となって過去最長を更新する見通しになった。

 トランプ氏はホワイトハウスで開いた国境警備に関する会合で「簡単な解決法は非常事態を宣言することだ」としつつも「議会に仕事をしてもらいたい」と強調。
法的な有効性を疑問視する声もある非常事態宣言を急がず、当面は議会の対応を見守る考えを示した。

 政府機関の一部閉鎖では、国境警備を担う国土安全保障省や商務省、農務省などの職員約八十万人が自宅待機や無給状態での勤務を強いられている。
過去最長の二十一日間に並んだ十一日は給料日だったが、予算失効で給与を受け取ることができなかったという。

米大統領「非常事態宣言急がず」 政府閉鎖、最長更新へ
2019年1月12日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201901/CK2019011202000271.html


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