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日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35529672

確かに沿岸捕鯨は日本文化の一部だ。ノルウェーやアイスランド、カナダ北部の先住民イヌイットたちと同様に。しかし、地球の反対側の南極まで船団を送り、
捕獲したクジラを処理する母船まで持っているのは日本だけだ。
南極での捕鯨に歴史的な要素は全くない。日本が南極に捕鯨船を初めて派遣したのは1930年代半ばだが、第2次世界大戦が終わるまで大規模な捕鯨は行われて
いなかった。
日本は焼け野原となり、国民は飢えていた。ダグラス・マッカーサー元帥の勧めもあり、日本は米海軍のタンカーを改造して捕鯨船2隻を作り、南極海に向か
った。

1940年代末から60年代半ばまで、日本の最も主要なタンパク源は鯨肉だった。1964年には史上最多の2万4000頭以上を殺した。そのほとんどが巨大なナガス
クジラやマッコウクジラだった。
今や豊かになった日本は、オーストラリアや米国から食肉を輸入することができる。商業的な遠洋捕鯨は行われていない。いま南極で実施されている捕鯨、日本
政府が言うところの「調査捕鯨」は国民の税金でまかなわれている。

「消費量は長年減少し続けて」いて、「鯨肉の量が減ったとしても価格は上がらない」のだという。
佐久間さんの調査によると、2015年の日本の鯨肉消費は1人当たり、たった30グラムだった。