北朝鮮からとみられる木造船が島根県隠岐の島町に漂着した問題で、県警は10日、船内の調査を終了した。
船に乗っていた国籍不明の男性4人は隠岐の島署で、体を休めながら聴取に応じているという。県警は今後、船内にあった漁具やポリタンクなどについて調べる。

 4人が上陸した同町蔵田地区で対応にあたった住民によると、船から液体が半分程度入ったポリタンクやバッテリー、リュックなど軽トラック約1台分が、海岸におろされていたという。
4人には上下関係があるとみられ、住民が与えたおにぎりを最初に受け取った1人は別の1人に譲り、自分は後から食べたという。

 隠岐の島町は8日、4人におにぎりやみそ汁、毛布、寝具類、9日には下着や上着、ズボンを用意した。9日以降の食事は県が用意しており、同日は乾パンとおかゆだったが、10日からは1日3回、弁当を提供しているという。

住民のおにぎり譲る「漂着者」上下関係が存在か
2019年1月11日 19時06分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190111-OYT1T50048.html