同性のカップルを「結婚に相当する関係」と認める制度を、全国の自治体に先駆けて導入した東京 渋谷区で、中学生が性の多様性について学ぶ初めての授業が行われました。

この授業は、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちへの理解を深めてもらおうと渋谷区が初めて開き、代々木中学校の1年生、およそ100人が出席しました。

このうち、1つのクラスでは、同性愛者であることをカミングアウトし、小学校の非常勤講師をしながら、性的マイノリティーへの理解を広げる活動に取り組む鈴木茂義さん(40)が講師を務めました。

鈴木さんは「同性が好きなことを言ってはいけないと思っていましたが、カミングアウトしたら周りの人たちが理解してくれて、少しずつ自分に自信がつくようになりました」とみずからの経験を語りました。

そのうえで、「みんなの中にもほかの人と違う部分があるかもしれないけれど、人と違うことはとてもかけがえのないことです。一人一人の違いや個性を大切にしながらいろいろな人とつながってほしい」と呼びかけました。

授業を受けた女子生徒は「性の在り方は一つの個性であることを知ることができました。周りに当事者の人がいたら、ほかの人と変わりなく接したいと思います」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190112/k10011776091000.html
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