秋田県横手市の水産物卸会社「横手水産物地方卸売市場」が平成29年8月〜30年3月、外国産マグロを国産と偽り、県内のスーパー1店に納入していたことが13日、同社への取材で分かった。和泉健一社長は「産地偽装はとんでもないことで管理が行き届かなかった。消費者に対しても申し訳ない」と話している。

 同社によると、販売担当者がメキシコ産クロマグロを仕入れる際、伝票に「国内産」と記した上、計約3・2トンを52回にわたりスーパーに納入していた。昨年3月にスーパーから産地証明書の提出を求められ発覚した。

 担当者は「国内産は仕入れ値が高く、売り上げを維持したかった」と話しているという。担当者は発覚後、別の部署に移され、その後辞職した。同社はスーパーに約500万円を弁償した。ほかのスーパーへの偽装はなかったとしている。

2019.1.13 12:45|
産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/190113/afr1901130009-n1.html