米政府閉鎖でビールが無駄に? 酒造会社がトランプ政権提訴
2019年1月17日 20:01
発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
【1月17日 AFP】政府機関の一部閉鎖が4週目に突入した米国で、閉鎖の影響で季節限定のクラフトビールが出荷できないとして、首都ワシントンのビール会社がドナルド・トランプ(Donald Trump)政権を訴えた。
15日に米司法省のマシュー・ウィテカー(Matthew Whitaker)長官代行を訴えたのは、クラフトビール醸造会社のアトラス・ブリュー・ワークス(Atlas Brew Works)。政府のさまざまな業務が閉鎖によって支障を来しており、ビール会社にとって重要なラベル表示に関する認証業務にも影響が及んでいる。
米国では、規制当局の承認なしにアルコール類を州外へ出荷することは違法とされている。また、ビールについては製造会社は財務省のアルコール・タバコ税貿易管理局(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau、TTB)からラベルに関する認証を得る必要があるが、TTBが認証業務を中断しているため、アトラス・ブリュー・ワークスはビールを出荷できない状態だという。
同社の訴えによると、季節限定のインディアペールエール40バレルが現在出荷待ちの状態だが、このビールは発酵用のタンクにいつまでも入れておくことができず、120日を過ぎると腐ってしまうという。(c)AFP