サウジ記者殺害、国際調査開始=国連チームがトルコ外相と会談
2019年1月28日 19:53
発信地:サウジアラビア [ 例外 その他 ]
【1月28日 時事通信社】サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件で、国連のカラマール特別報告者率いる独立調査団が28日、トルコの首都アンカラでチャブシオール外相と会談した。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、調査団が「国家と個人の責任の度合いを検証する」と強調し、進んでいない真相究明につなげたい考えだ。
記者殺害事件をめぐっては、サウジの実力者ムハンマド皇太子が殺害を指示した疑惑が強まる中、サウジ側は一貫して皇太子の関与を否定。サウジ検察は今月3日の初公判で、被告11人のうち5人に死刑を求刑し、皇太子に責任が及ばない形で事件の幕引きを急いでいる。
調査団は、カショギ氏が殺害されたトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館への立ち入りやサウジの駐トルコ大使との面会、サウジ国内での調査実施を求めているが、サウジ側は応じていないもようだ。2月3日までトルコで調査を実施し、6月の国連人権理事会で調査内容を報告するという。(c)時事通信社