中国で借金踏み倒し者の表示アプリ プライバシーは置き去り


 中国河北省の高級人民法院(高裁)が今月、半径500メートル以内にいる借金の踏み倒し者を表示する携帯アプリを公開した。中国当局は「老頼」と呼ばれる債務不履行者の増加が金融リスクの一因になりかねないことから締め付けを強めているが、プライバシーの問題は置き去りにされているようだ。

 「老頼マップ」と名付けられたこのアプリは、自分の周辺にいる借金踏み倒し者の住所や企業の所在地などを地図上に示す仕組み。氏名のほか身分証番号の一部や債務額、裁判所の判決内容なども閲覧できる。「老頼を識別してリスクを避けよう」などのメッセージも表示される。


産経新聞【北京=西見由章】(2019.1.29)
https://special.sankei.com/a/international/article/20190129/0001.html?_ga=2.140385076.645631017.1548679499-915004351.1547204316

半径500メートル以内の債務不履行者が表示されるアプリの画面。
中国河北省の高級人民法院が公開した
https://special.sankei.com/a/international/images/20190129/0001p1.jpg