1月27日投開票の山梨県知事選後の10日間、落選した後藤知事が一度も登庁していない。任期は今月16日までだが、県秘書課は「公務がない」としている。
5日に県庁で行われた毎年恒例の「知事さんと語る会」。県内小中学校の児童会・生徒会役員の代表が学校生活について報告する行事で、「母校がなくなるのは悲しい。人口減に歯止めをかけて」という要望を聞いたのは、後藤知事に代わって出席した吉原美幸副知事だった。

県秘書課によると、知事選の結果を受け、「将来の話になるので新知事の就任後に実施できないか」と調整を図ったが、参加者の日程が合わず、副知事が対応したという。
同課によると、知事の登庁日数に規定はない。新知事の判断が必要となる庁内の打ち合わせは行っていない。災害など緊急で登庁が必要な事案もなく、同課は「行政に支障はない」としている。

後藤知事は7日午後、叙勲の伝達式のため登庁する予定という。
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