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北海道上空に観測史上最強レベルの寒気 厳しい寒さに十分注意
2019年2月8日 5時35分気象

8日は北海道の上空に観測史上最も強いレベルの寒気が流れ込み、札幌市などでは日中でも最高気温が氷点下10度前後の厳しい寒さが予想されています。水道管の凍結や体調の管理などに十分な注意が必要です。

気象庁によりますと、北日本の上空には非常に強い寒気が南下していて、特に北海道では上空1500メートルで氷点下24度以下という、観測史上最も強いレベルの寒気が流れ込んでいます。

午前5時の気温は、北海道の北見市で氷点下11度9分、旭川市で氷点下12度9分、札幌市で氷点下11度1分、東北でも青森市で氷点下6度7分、盛岡市で氷点下5度8分などとなっています。

日中も気温が上がらず、北海道旭川市で氷点下12度、札幌市で氷点下11度、青森市で氷点下6度などと、ところによって平年を10度ほど下回る厳しい寒さになる見込みです。

気象庁は、水道管の凍結や交通への影響、体調の管理に十分注意するよう呼びかけています。

また、関東甲信では、上空の寒気や低気圧の影響で、あす土曜日は山沿いを中心に雪が降り、東京23区など平野部でも積もるおそれがあり、今後の情報に注意が必要です。

偏西風の蛇行が影響

気象庁によりますと、北海道付近に強い寒気が流れ込む要因として挙げられるのは日本の上空を西から東へと吹く「偏西風」の蛇行です。

偏西風の北側には北極や大陸付近の寒気があります。

8日は、この偏西風が北海道の南側に蛇行しているため、北極付近にあった強い寒気が流れ込んでいるということです。

偏西風の蛇行による強い寒気の流入は、先月末には、アメリカ中西部の寒波をもたらしたとされています。