7歳の連れ子と、1歳の実子を持つ俺。

俺は結婚前から連れ子に対する虐待予防策を張り巡らせた。
実子が生まれた後の心境の変化や、連れ子が聞かん坊や反抗期になった時、
俺は体罰や虐待を絶対にしないという自信がなかったからである。

連れ子を溺愛している義理の祖父母や、嫁の兄弟が住む7人大家族の実家にマスオさんとして飛び込んだ。
つまり、俺を向こうの大家族の中で監視下に置いたわけである。手荒な事をすれば俺は追放される。
そして、万が一、連れ子に対して愛情が薄れたり、実子との愛情に差が生じたとしても、
愛情の数で連れ子対する精神的負担が分散できると考えた。
つまり、母親だけになってしまう愛情よりも、
俺以外の大家族7人から貰う愛情で負担を低減させることを考えた。