2019年2月10日 7時0分
 14日のバレンタインデーを控え、男性が女性に花を贈る「フラワーバレンタイン」の動きが本格化してきた。小売店は、定番のバラに代わる季節の洋花の売り込みや、仕事帰りに手軽に持ち帰りやすい商品提案を強め、消費を喚起している。

 全国に約100店舗を展開する青山フラワーマーケットは、春の季節花を売り込む。南青山本店(東京都港区)は、ピンク色のバラに、ラナンキュラスやチューリップを合わせた花束(3240円)をメインに据え、持ち帰りやすい小さな花束(378円〜)もそろえる。運営するパーク・コーポレーションは「リピーターが増えており、飽きがこないように提案している」と、バラに加えて複数の季節花を取り入れる狙いを話す。

 手軽さが売りの提案も強まっている。小田急フローリスト本店は、バラが6本の花束(3000円・税別)や1本だけを包装した商品を提案。同店は仕事帰りの来店客が多く「値頃な価格帯や、持ち帰りやすく控えめな包装が好まれる」という。

 オランダ屋新宿店はバラにとどまらず、ラナンキュラスや、箱ごと持ち運べるミニタイプのコチョウラン(3800円・税別)を販売する。

 フラワーバレンタインは、生産者や卸売業者、小売業者でつくる花の国日本協議会が推進を始めて9年目。同協議会の小川典子プロモーション推進室長は「首都圏を中心に定着度が高まり、出店エリアのニーズにあった商品提案が活発になっている」とみる。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/16000443/
http://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/b/d/bd83f_1606_a2cf0c78_f89aaabc.jpg