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米中貿易問題 知的財産権侵害などで中国側が対策示すかが焦点
2019年2月11日 4時55分米中貿易摩擦

アメリカと中国は11日から北京で貿易問題をめぐる交渉を再開します。交渉の期限が来月1日に迫るなか、アメリカが不満を強めている知的財産権の侵害の問題などで、中国側が抜本的な対策を示すかが焦点になります。

アメリカは中国の輸入品により高い関税をかける制裁措置の発動を来月1日まで猶予したうえで、中国と貿易問題について交渉を続けています。

米中両国は先月下旬、ワシントンで行った、閣僚級の交渉に続いて、11日から北京でまず次官級の交渉を行います。そして14日からの2日間で改めて閣僚級の交渉を行います。

これまでの交渉で、中国側はアメリカの貿易赤字を減らすため、アメリカ産の農産物を大量に購入することなどを提案しています。

しかし中国による知的財産権の侵害や技術の強制的な移転といったアメリカが特に不満を強めている問題については、立場の隔たりが大きく合意のめどはたっていません。

トランプ大統領は5日の一般教書演説で、中国に抜本的な構造改革を求めたうえ、いったんは意欲を示した習近平国家主席との首脳会談もいまは開ける状況にないという認識を示しています。

交渉の期限が来月1日に迫る中、今週、再開される一連の交渉で、中国側がどこまで抜本的な対策を示すかが焦点になります。