https://jp.sputniknews.com/science/201902115904793/

「ジェットエンジン」付き錠剤を開発 米研究チーム
テック&サイエンス
2019年02月11日 00:05

米カリフォルニア大学の研究チームは、疾患のある臓器に医薬品を届けるため、ミニ「ジェットエンジン」搭載の錠剤使用を提案した。研究結果は学術誌「Nano Letters」に掲載された。
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大半の薬剤は疾患のある臓器にほとんど届かずに、胃腸管で溶けてしまう。患者は一部だけでも必要な場所に届くよう必要量より多くの薬剤を服用するか、注射する必要がある。そのため薬剤を体内で移動させて疾患のある場所に正確に届ける手段は長年の研究テーマになっている。

米カリフォルニア大学の研究チームは二酸化チタンと二酸化マグネシウムのナノ粒子を用いて必要な方向に移動する錠剤を開発した。二酸化チタンと二酸化マグネシウムは水との化学反応でジェット水流を起こす。この水流は狙った場所に錠剤を押していくジェットエンジンの役割を果たす。実験で研究チームは、胃酸から保護するため細胞膜で薬剤の有効成分を覆った上で、動物の腸に薬剤を届けることができた。