東京電力福島第1原発事故で生じた国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の汚染廃棄物を巡り、大崎圏域で実施中の試験焼却の中止を求める住民訴訟や仮処分申し立てに関する原告側の報告集会が10日、仙台市青葉区のアエルであった。
放射性汚染廃棄物「一斉焼却」に反対する宮城県民連絡会が主催し、約50人が参加。原告の住民らは「住民組織との約束を守らない試験焼却の強行は契約違反に当たる」「焼却施設周辺の環境をこれ以上悪化させないため、汚染廃棄物は隔離保管すべきだ」などと主張し、支援を訴えた。
試験焼却は3月中の終了予定だったが、使用する汚染牧草の必要量が確保できず、7月にずれ込む見通し。大崎市岩出山の焼却施設での試験焼却中止を求めた仮処分については仙台地裁の審理が3月中に終結する見通しで同19日に地裁の現地調査が予定されている。

(ソース)河北新報
<大崎・汚染廃>試験焼却の中止 原告住民が訴え
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190211_13032.html
2019年02月11日月曜日