消費増税で10月から医療費引き上げへ 初診料は60円↑
2019年2月12日 4時23分消費増税
医療機関を受診した際に、窓口で支払う医療費が、今年10月から、初診料で60円、再診料で10円、それぞれ引き上げられる見通しとなりました。
医療機関は、医薬品や医療機器などを仕入れる際、消費税を支払いますが、患者から受け取る医療費は非課税となっています。このため厚生労働省は、今年10月に消費税率が10%に引き上げられると、医療機関の負担が重くなるとして「診療報酬」を引き上げ、医療機関の負担を軽減する方針で、引き上げ額の案をまとめました。
それによりますと、医療機関の窓口で支払う医療費は、「初診料」が60円引き上げて2880円に、2回目以降の診療にかかる「再診料」は、10円引き上げて730円に、救急や集中治療を受ける際の「急性期一般入院料」は、症状などに応じて、500円から590円引き上げるとしています。
この案は、厚生労働大臣の諮問機関の、中医協=中央社会保険医療協議会に諮られたうえで、正式に決まる見通しです。