山形大大学院の元男子学生(25)が室内ホッケー競技の「フロアボール」の試合中、スティックが左目を直撃して視力低下などの障害を負ったとして、相手の青森県内の男子選手に慰謝料など5551万円の損害賠償を求める訴えを山形地裁に起こした。提訴は1月23日付。

訴状によると、2017年5月に宮城県栗原市で行われた大会中、相手選手のスティックの先端が左目を直撃した。相手は元男子学生が近づく動きや位置を認識していたにもかかわらず、ゴルフのスイングのようにスティックを振り上げた、などとしている。元男子学生は左目の眼窩底(がんかてい)骨折や網膜の壊死(えし)、水晶体摘出などのため視力の低下などの後遺症が残った。治療で大学院の出席日数が不足し、昨年9月に退学している。【的野暁】

https://mainichi.jp/articles/20190214/k00/00m/040/031000c