平成以外20余の元号案=「普徳」「大成」など−九大名誉教授メモ発見・福岡


1989年1月の改元をめぐり、新元号の考案を依頼された学識者の一人である
故・目加田誠九州大名誉教授(中国文学)が20余りの元号案を記したメモが、
福岡県内で発見されたことが16日、分かった。
「普徳(ふとく)」「大成(たいせい)」などと手書きされていた。
平成改元に関する史料が公になるのは異例。
 
発見されたのは原稿用紙や便箋など計9枚。これらに目加田氏が生前、政府に提出したと明かしていた
「靖和(せいわ)」「天昌(てんしょう)」「修文(しゅうぶん)」のほか、
「普徳」「恭明(きょうめい)」「敬治(けいじ)」「大成」「和平(わへい)」など計約20案が記されていた。
 
目加田氏は94年に死去し、遺族が自宅のある福岡県大野城市に遺品を寄贈。
メモは2011年、市が蔵書を整理していた時に見つかった。
元号の由来を示す中国の典籍の記述などもあった。
目加田氏と親交のあった竹村則行九大名誉教授(中国文学)が解読作業に当たったが、
他に判読できない元号案とみられる文字もあったという。
(2019/02/16-17:30)

時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019021600480
故・目加田誠九州大名誉教授が検討していた元号案が書かれたメモ。
「修文」などの文字が判読できる=16日午後、福岡県大野城市
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/20190216at59S_p.jpg