群馬県館林市は今夏、サクラやウメなどの樹木を食い荒らす外来種・クビアカツヤカミキリの駆除に向け、人海戦術によるプロジェクトを展開する。成虫が動き始める6月頃、市民とともに「出陣式」を開催。地域住民や子供の協力も得て、8月頃まで集中的に捕殺していく計画だ。積極的な参加を促そうと、1匹あたり50円程度の報酬を出すことも検討している。

クビアカツヤカミキリの被害は、県内では2015年に同市で初めて確認された。昨年は同市だけで新たに約500本の樹木に及び、隣接する市町にも広がっている。被害が大きいと倒木の恐れもあり、伐採が必要になる。

これまでは市職員が見回ってその都度駆除してきたが、須藤和臣市長は「市民を巻き込んで撲滅への機運を高めたい」と対策強化を決定。19年度当初予算案には、駆除の際の備品や薬剤などにかかる費用として334万円を盛り込んだ。

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