>>30 >>63

https://ja.wikipedia.org/wiki/検地
また、太閤検地が画期的なのは、土地の所有者ではなく、耕作者を調査し、耕作者に課税したことである。
これにより、土地に対して重層的にあった中世的な中間権利である様々な職が否定され、耕作者は直接領主に
納税することとなり、農村にいた中間搾取者としての武士はほぼ一掃されることとなった。そして、奈良時代
より続いた荘園制も全廃されることとなった。

続く江戸時代は、農業技術の進歩と新田開発の進展、幕府や藩の財政悪化などによりたびたび検地が行われた。
江戸時代の検地は農村内の様々な権利関係を否定し、実態に近い帳簿が幕府ならびに藩に提出されたため、
農民支配の一本化につながった。検地により農民への課税は重くなる傾向が強いため、農民も一揆などでそれを
阻止しようと試みることもあった。

明治政府は、農業収入に課税する年貢制を廃止し、地価に課税する地租制を導入した(地租改正)。これにより、
制度として検地は廃止された。