<仙台・高1自殺>「みんなより劣っている」反省文提出


 宮城工高の男子生徒が自殺する約2カ月前の昨年6月、「みんなよりも
劣っている」などと書いた反省文を学校に提出していたことが16日、
分かった。遺族側は「先生に言われて書かされたのではないか」と話し、
行き過ぎた指導をうかがわせる資料と見ている。

 反省文はA4判3枚分で、約2800字。機械科の溶接実習に関する
リポートについて、教員から不十分な点を指導され、反省文の提出を
求められたとみられる。日付はリポート提出期限の昨年6月27日だった。

 男子生徒は反省文で「みんなができていることをできないというのは、
みんなよりも劣っているということだと思います」と記した。提出物の
遅れなどに触れ、「中学校では許されていましたが、高校では許されない」
とし、「高校に入ったつもりでしたが、まだ中学生だったことに
気付きました」などとつづった。

 宮城工高の西尾正人校長は昨年10月末の記者会見で「リポートへの
指導は工業教育の範囲内と把握している」と説明した。宮城県教委高校
教育課の伊藤俊課長は「反省文は第三者委員会の調査対象で、
(自殺の背景を調査する上で)重要な資料の一つだ」との認識を示す。

河北新報(2019年02月17日日曜日)
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190217_13028.html

自殺した男子生徒が書いた反省文の写し
https://storage.kahoku.co.jp/images/2019/02/17/20190217kho000000056000c/001_size4.jpg