イオン北海道(札幌)とマックスバリュ北海道(同)、十勝バス(帯広)は15日から、帯広市内の定額運賃の1路線で実証実験をしている電子マネー「WAON(ワオン)」を使った運賃決済を、区間ごとに運賃が上がる多区間運賃路線の2路線にも拡大する。イオン北海道によると、交通系ICカード以外の電子マネーによる多区間運賃路線の決済サービスは全国で初めてという。

 13日に試験走行が行われた。帯広駅とイトーヨーカドー前を結ぶ自衛隊稲田線と、帯広駅と帯広畜産大を結ぶ畜大線で新たに導入する。いずれもイオン帯広店前に止まる路線で、運賃は170〜410円。

 2路線を走るバス13台全てに、衛星利用測位システム(GPS)で位置情報を取得し、運賃を計算・決済できる専用端末を搭載する。乗客は、あらかじめ入金したワオン対応のカードやスマートフォンを乗降時に専用端末にかざして使う。専用端末の不具合に備え、乗車時に整理券も取る。

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