本放送が始まった4K対応の有機ELテレビで、中国の大手メーカーが日本市場に本格的に参入すると発表しました。割安な価格戦略を打ち出し、販売競争で存在感を示すことになりそうです。

参入するのは中国の大手電機メーカー「ハイセンス」で、4Kの放送を受信できるチューナーを内蔵し、最新型のディスプレーで画質のよさが特徴の有機ELを使った55インチの大型テレビを日本国内で初めて発売します。

想定価格は税抜きで23万円前後と、日本メーカーに比べて割安の価格設定となっています。

「ハイセンス」は去年3月、経営再建中の「東芝」からテレビ事業を買収していて、今回テレビの心臓部の映像エンジンと呼ばれる半導体部品を共同で開発したことで、「日本基準の高画質」を実現したとアピールしています。

さらに、ことし中に日本市場向けの出荷台数のシェアを10%にする目標を示していて、テレビの販売競争で中国メーカーが存在感を示すことになりそうです。

ハイセンスジャパンの李文麗社長は「日本の消費者に満足してもらえるようなテレビに仕上げた。高品質の製品でシェアを拡大させていきたい」と話していました。

2019年2月19日 16時39分
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