日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、作曲家など権利を持つ人に著作権使用料を分配する際に差し引く手数料率の一部を9月から変更すると発表した。

 コンサートなどの演奏会の場合は、徴収した著作権使用料のうち25%を手数料として差し引いて権利者に分配していたが、入場料に定員数を掛けた額が5千万円を超える特に大規模な演奏会などの場合は、この手数料の割合を15%に引き下げる。ライブやコンサートの市場が活況であるため手数料収入が増えており、引き下げても分配に必要な業務をまかなえる見込みになったからだという。

 一方で、美容院や飲食店などで流される「BGM」の場合、手数料率を12%から25%に引き上げる。2002年にBGMから徴収を始めた際には、個々の店が有線放送のサービスを提供している企業を通じてまとめて使用料を支払うことが多く、効率的に著作権使用料を徴収することができた。だが近年はインターネット上で音楽を配信する定額のストリーミングサービスが普及するなどBGMの利用形態が多様化。それぞれの店から個別に使用料を徴収しなければならないなどのケースが増え、手間がかかるようになったため料率を引き上げるという。

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