この日の判決は「組織が密輸を繰り返せる態勢を構築しており、一審判決の評価よりも強い悪質性がある」と指摘。チェ被告について「実行役グループの実務全般を統括する立場にあり、実刑の選択はやむを得ない」と判断した。
金塊については、「被告が属する組織が金塊を密輸して換金し、その現金で金塊を買い付けて密輸を繰り返す循環構造があった」として、密輸組織のものと認定。「売却代金が誰の手に渡ったかは立証されていない」として、没収を認めなかった一審判決を「合理的な説明を欠く」と指摘した。
弁護人によると、チェ被告は昨年8月の一審判決後に出国したという。(一條優太)
朝日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190220-00000063-asahi-soci