2019年2月21日 5時55分
4年前、中東のシリアに渡り、過激派組織IS=イスラミックステートに加わっていた19歳のイギリス出身の少女が帰国を望んでいた問題で、イギリスのメディアは、政府が少女の国籍の剥奪を決定したと伝えました。

イギリス出身で19歳のシャミマ・ベガムさんは、4年前、シリアにわたって過激派組織ISに参加していましたが、今月になって、シリア北部の避難民キャンプにいるのが確認されました。

ベガムさんは、キャンプで産んだ息子とともにイギリスへの帰国を望んでいましたが、イギリスでは、みずから過激派組織に参加したことを危険視する意見もあり、帰国を受け入れるべきか意見が分かれていました。

こうした中、イギリスの民放「ITV」は、イギリスの内務省がベガムさんの国籍剥奪を決定した文書が家族のもとに届いたと伝えました。

イギリス政府の公式な発表はありませんが、メイ首相は、「テロに加担した人物を見逃さないという政府の姿勢を示すことは重要だ」と述べ、帰国を受け入れない考えを示しました。

これに対して、ベガムさんの家族は、弁護士を通じて、「非常に残念だ。異議を申し立てるため、あらゆる法的な手段を考えている」とコメントしていますが、ベガムさんのイギリスへの帰国が実現する見通しはたっていません。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190221/k10011822221000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190221/K10011822221_1902210553_1902210555_01_02.jpg
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