https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190221/k10011822561000.html

降下の開始が予定より遅れていた日本の探査機「はやぶさ2」は、日本時間の午後1時15分ごろ、
小惑星「リュウグウ」の上空2万メートルから着陸に向けた降下を開始しました。JAXA=
宇宙航空研究開発機構によりますと、当初の計画より速度を速めて降下するということで、
着陸は予定どおり22日午前8時ごろの見通しです。

2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」は地球からおよそ3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」の
上空に到着したあと、小惑星が予想以上に岩に覆われていることがわかったため、
安全に着陸できる地点と方法の検討を進めてきました。

そして、小惑星の赤道付近にある高さが60センチを超える岩石がない平たんな場所を確認し、
21日午前8時すぎに降下を開始する計画でしたが、予定より5時間ほど遅れて午後1時15分ごろ降下を開始しました。

JAXAは、当初の計画より速度を速めて降下させるということで、着陸して岩石の採取に挑むのは
当初の予定どおり、22日午前8時ごろの見通しだということです。

「はやぶさ2」は多くて3回の着陸を行う計画で、ことし11月から12月にはリュウグウを離れ、
地球に帰還するのは東京オリンピック・パラリンピックが終わったあとの2020年末の予定です。