https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2019031203623

九州の店頭で、4月から本や雑誌の発売がこれまでよりもさらに遅れることになりました。

最大3日遅れのケースもあるということなんですが、なぜなんでしょうか。

日本出版取次協会によると、4月1日から中国地方と九州地方で、雑誌や書籍の店頭での発売日がこれまでより遅くなります。

背景にあるのは、首都圏から地方へ雑誌などを運ぶ輸送会社の人手不足です。

長距離トラック運転手の長時間労働が続き、法令違反の状態に陥っているため、輸送スケジュールを見直さざるを得なくなりました。

福岡市の書店では―
【MARUZEN博多店 前田文雄 副店長】
「運送上の負担がかかっていることは、2018年の西日本豪雨の時からもずっと言われていたから、ここまで来たかという感じ」

九州では、一部の週刊誌と書籍の店頭発売が現在より1日遅れとなり、首都圏よりも最大3日遅れる雑誌もあるということです。

こうした状況に街の人は―。

「電子書籍で買っている。寮に入ることになって、本屋に毎回行けるわけじゃないので」
「ネットで買っている。便利ということで」

インターネット通販やスマートフォンで読める電子書籍も広がり、書店離れも懸念される中、店側も慢性的な発売遅れの影響を見通せていません。

【MARUZEN博多店】
「まだそこまで大きな影響は出ないんじゃないかと思う。
これよりもっと遅れることも(今後)あるんじゃないかなと思う」

日本出版取次協会は「法令に違反しない輸送方法が見つかればすぐにでも戻したい」としています。