ナイジェル・ファラージ
残念ながら、今の議会が自動的離脱(ハードブレグジットのこと)を認めるとは思えない。
むしろ第50条の発動延期を求め、その間に政府がEUからさらなる譲歩を引き出すことを望むだろう。
しかしEU側の譲歩は期待できない。
一方で残留派は国民投票のやり直しを要求し続けるだろう。
しかし世論調査機関ユーガブの最近の調査でも、2度目の国民投票の実施に賛成する人は8%にすぎない。
仮にもリスボン条約第50条の発動が延期され、2度目の国民投票が実施されたとして、
それでも筆者の予想では、イギリスの有権者は前回よりもさらに断固たる決意で、より大差をつけてEU離脱を支持するだろう。
もしかしたら、それが本物のEU離脱を実現する唯一最善の道かもしれない。
(ニューズウィーク 2019年2月12日号)より