2019年3月14日 木曜 午後1:00
https://www.fnn.jp/posts/00436740HDK

・ピエール容疑者を逮捕したのは薬物捜査のプロ集団、麻薬取締官
・麻取は厚生労働省の中の一つの部署 取締官は薬剤師も多い
・“消える薬物”コカインを捕まえる麻取の驚きの手法とは・・・?

■麻薬取締官は職務質問をしない
※中略

■コカイン摘発事件は少ない
https://i.imgur.com/sKSZmp1.jpg
薬物事犯検挙人数の推移 警察庁HPより

オオシバくん:
ピエール瀧容疑者が逮捕されたのは、コカイン使用容疑だよね。覚せい剤とは違うんだ〜。

平松デスク:
そうそう、逮捕の一報を聞いた時に、『え〜、コカインなんだ、それは珍しい』と思ったよ。日本の薬物事件の主流は覚醒剤。

おととし、覚醒剤事件で逮捕されたのは、およそ1万人。これに対してコカイン事件で逮捕されたのは、わずか177人。

まぁ、近年、コカイン事件の摘発件数が増えていると言われているけど、でも、覚醒剤と比べると微々たるもんだよ。僕ら社会部の記者だって、コカインの摘発事件を報道する機会はほとんどないのさ。

■南米からヨーロッパへ流れる
※中略

■採取した尿は冷凍保存

オオシバくん:
ふ〜ん。そう言えば、ピエール瀧容疑者は、コカインを使っていたけど、所持はしていなかったんでしょ?

平松デスク:
そう、あれは、麻薬取締官も驚いたと思うよ。当然、所持をしていると踏んで、強制捜査に入ったけど、コカインは見つからなかった。幸いなことに、尿鑑定をしたらコカインの成分が出てきた。だから逮捕できた。たぶん、そんな感じじゃないかな。これは僕の予想だけど。

実は、コカインの使用って、摘発が難しいとされている。なぜかと言うと、コカインが、すぐ消える*物だからさ。コカインの場合、その成分は1〜2日ぐらいで、体内から排出されて、消えちゃうんだ。

一方、覚醒剤だと、1週間ぐらい体内に残るとされている。だから、コカインは尿鑑定でも、なかなか引っ掛かりにくいんだってさ。変な話だけど、それほどコカインは、成分が消えちゃう*物だから、麻取では、採取した尿を、すぐに冷凍保存するらしいよ。